奈良・滋賀・京都・大阪ほろ酔い旅(その2)

2016年11月15日(火)
滋賀の浜大津から京阪坂本線にて三井寺へ。三井寺駅から琵琶湖疏水沿いに緩やかな登り道を歩きます。水路の両岸は紅葉し水野流れと調和して美しい佇まいを醸しています。
10分余りで三井寺の入口に着きました。
奥に石段があり、その入口に受付があるようです。三井寺観音堂への参道はこちらだそうです。
急な石段を登ると・・・
中腹で中坂世継地蔵尊に出会います。お参りし暫し休憩。
登りきると西国十四番札所「観音堂」に到着。お参りし御朱印をいただきました。
外廊下の端で般若湯(どぶろく辛口:せら恋し製造)をお供えし、勝手にお下がりにして直会しました。
見晴らし台に上がると紅葉越しに琵琶湖が眺望できます。まさに絶景です。

本堂の左手にある「百体観音堂」
入口にはユーモラスな鬼の絵、そして、格子越しに見える多くの観音様
紅葉のトンネルを潜って・・・
「微妙寺」。御本尊は、十一面観音像。御朱印いただきました。
唐院の「潅頂堂」「三重の塔」
「一切経堂」の中にある回転式の「八角輪蔵」。高麗版一切経を納める。
金堂に到着。阿弥陀如来・大日如来はじめ厳かで美しい仏像群をたっぷり拝見し堪能しました。
釈迦堂。本尊は清凉寺式釈迦如来。
仁王門から三井寺を辞し、京都に向かいました。
三井寺駅から京阪電車と京都バスを乗り継いで北野天満宮前で下車。北野妖怪・不思議巡りスタートです。最初の妖しい言い伝えのある寺は、「東観音寺」。土蜘蛛灯篭伝説の石灯籠に会いに来ました。
 屋根で保護されているのが、「土蜘蛛灯篭」です。想像していたものより小さい感じです。御朱印をいただいて、北野天満宮へ。
続いて、目指すは北野天満宮の境内にある一条戻り橋鬼退治「渡邊綱灯篭」。その前の学問の神様の使いの牛の頭を撫でます。これで頭脳明晰になれるでしょうか?
受験シーズンが近づいているので、堂の前には、受験関係者と思しき人たちが大勢参拝していました。ゆうちゃんは、孫娘の学業成績向上をお祈りしていたら、肝心の「渡邊綱灯篭」を撮り忘れました。
御朱印をいただき、北門から出て、昼食の蕎麦屋へ向かいます。
北野天満宮北門から歩いて5分弱で「十割蕎麦 喜の字や」に到着。住宅街の中にひっそりと佇んでいます。
店内の様相はモダン。客はゆうちゃん一人。「ここは何で知りましたか」「食べログです」
「喜の字そば」「鯖の小寿司」オーダーしました。蕎麦は、十割そばとは思えないしこしこ太麺麺。鯖寿司は脂が少ないさっぱりとしたヘルシータイプ。
ちょっと迷ってビールにしました。歩いて喉が渇いた状態だったので・・。日本酒は夜に回すことにしました。
蕎麦湯はさっぱり系
箸置きは、可愛い空豆。店主の感性を感じます。
食後は、妖怪・不思議巡りの続きです。歩いて10分弱で鎌倉時代初期開創された「千本釈迦堂」に到着。
京都(京洛)最古の木造建築物の「本堂」。本尊は釈迦三尊像。御朱印いただきました。
「霊宝殿」。本尊以外の重要文化財の仏像が収納されています。
「不動明王堂」。応仁の乱の西軍大将だった山名崇全の念持仏、不動明王が祭られています。
南門から出る前に振り返ると美しい眺めが心に沁みました。
南門から出ると「大根だき」の表示に気づきました。12月7・8日に催される法要で、この大根を食べると中風などの病除けになると言われているそうです。肝心の不思議めぐりの目標だったおかめ像に会うの忘れてしまいました。
 
「石像寺」に着きました。
赤い幟が並んだ眺めもが趣があっていいものです。「釘抜地蔵尊」にお参りです。
本堂の前には、大きな釘抜きが設置されています。
真っ赤な提灯がたくさん吊り下げられているのを、下から眺めると壮観です。
お地蔵様が苦しみを抜き取ってくださるという言い伝え。八寸釘と釘抜きの絵馬がびっしりと奉納されています。
お地蔵様に後光が射しているように見えませんか?
北野天満宮近くまで引き返して、カフェタイム(休息)です。ポルトガルのお菓子を製造販売している「カステラ・ド・パウロ」。ポルトガル人のパウロさんが経営。奥さんは美人の日本女性で店内で接客しておられました。
店内は先客で賑わっています。二階のカフェは満員のように見えました。
1階の入口に近いテーブルに案内していただきました。
奥様におすすめいただいた「食文化比較体験プレート702円」。
左から、ミーニョ地方のパオンデロー、器に入ったベイラリトラル地方のパオンデロー(半熟タイプ)、その下がパウロのカステラ、一番右が、エストレマドウーラ・リバテージョ地方のパオンデロー(半熟タイプ)。とても美味しかったのでセットものを地方発送してもらおうとお願いしたが、半熟物は崩れるので不可でした。
飲み物もポルトガル独特のスタイルのものをおすすめいただきました。「ガラオン(暖かいカフェラテ)」。カフェタイムが終わって、いよいよ妖怪ストリートに向かいます。
大将軍商店街がそのストリート。
お店の入り口に立つ妖怪たち。ユーモラスです。百鬼夜行ならぬ百鬼大陳列。
大将軍八神社に着。七五三のお参りの家族に出会いました。 
平安期に陰陽道の方位を司る大将軍神を祀る神社です。本堂にお参りしました。全国から注目のパワースポット。凶方位でもここでお祈りすると厄災から逃れられるとの言い伝えです。
本堂内をのぞき見。行儀が悪いわけではありません。参拝の一環です。
本堂の奥にある大杉神社大杉大神。大将軍八神社より古くから信仰されているこの地の土地神様です。その左側にある小さな祠は「豆吉明神」。神社でも詳細は不明とのこと。
社務所にて、御朱印いただきました。 
大将軍八神社を辞して北白梅バス停に向かう途中に「す」の看板発見。近づいて見ると「お酢屋」さんでした。シンプルで趣のある風情です。
北白梅バス停。京都駅を経由して大阪に向かいます。
一旦ホテルにチェックインし荷物を置いて出発。地下鉄四橋駅から・・・」下車して目指す燗の美穂に電話すると、一人ならOKということで速足にてお店に向かいました。しばらく行って、これでいいのか不安になったころその店は見つかりました。
入店しカウンター席へ。まず、「ヱビスビール小瓶」をオーダー。お供に3品お通しがでてきます
「ヨコワのゴマ漬け」
「あらめ煮」
「かぶら菜とわかめ」
大き目の盃の底には「燗の美穂」の文字。なかなか本気度が伺えます。
最初の比本種は、日本酒担当と思しき若い可愛い女性スタッフにチョイスをお願い。「独楽蔵特別純米酒無農薬山田錦60」。ほわっと膨らみがあっていいねえ~~。
「天王寺かぶらと牡蠣の南蛮漬け」郷土愛が沁みてきます。

美穂さんは、調理中です。クジラのディスプレイがなかなかユーモラスです。
2番目のお酒は、地元大阪の「奥鹿生酛山田錦60無濾過生原酒(大阪府能勢町:秋鹿酒造)」をオーダー。
「鰆のきずしと昆布締め」。鯖と間違えて笑いを取りました。

京都のお酒の中で、好きなお酒2銘柄をお願いしました。その一つは、「京の春山廃特別純米酒(伊根町:向井酒造)」。伊根の舟屋群の中にあって、海に一番近い蔵です。2度訪問しているので味わいも一入です。
その二つ目は、伏見区の「蒼空純米酒美山錦(藤岡酒造)」。小さな蔵で、洒落た店構えの中で飲めます。こちらも二度訪問して美味しく呑ませていただきました。
明るい女性スタッフと黙々と調理する美穂さん。
朝から呑み続けているので、ここらで〆ようと思い、美穂さんにチョイスをお願いしました。そのお酒は、「白影泉山廃純米山田錦55・17BY(兵庫県姫路市:下村酒造)」。薄い琥珀色の長期熟成酒です。美味い!
賑やかな風情を見ると名残惜しくなります。しかし、無理は禁物の年頃です。
最後に美穂さんに素晴らしい笑顔でポーズをとってもらったものの、酔いのせいかピンボケで悔しい!!
ホテルに帰って一息入れると、小腹が空いて蕎麦が食べたくて、ホテルのスタッフに教えてもらったところに行くものの、見つかりませんでした。閉まっていたのかもしれません。そうこうしているうちに酔いがさめたので、今度は居酒屋を教えていただき、訪れたのは「堀江KIPPEI酒場」。
オーダーしたお酒は、「松竹梅三谷藤夫山廃吟醸(神戸市:宝酒造)」
杜氏の名前を冠したお酒に出会うのは久しぶりです。
先客が帰って、ゆうちゃん一人でお店を独占状態。
枝豆出汁巻玉子を注文。居酒屋定番の肴です。


店長と女性スタッフお二人、お世話になりました。

十割蕎麦喜の字や:京都市上京区北町627-12☎075-203-0561
カステラ・ド・パウロ:京都市上京区馬喰町897☎075-748-0505
燗の美穂:大阪市中央区博労町2-6-15☎06-6281-8007
堀江KIPPEI酒場:大阪市西区北堀江1-9-5☎06-6537-7005

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