温泉津温泉・出雲大社・水木しげるロード

2016年3月6日(日)~7日(月)
三十数年来の仲間と温泉津温泉を訪れました。小生、初訪問です。そして、温泉津温泉と言えば、「男はつらいよ」シリーズの第13作「寅次郎恋やつれ」のイントロの舞台となったロケ地でもあります。第13作のマドンナは吉永小百合。二度目の登場で、シリーズの中でも特に秀逸な作品だと思っています。寅さんファンとしても、この地の旅は大変喜ばしいのです。
宿泊は「輝雲荘」。改装した建物と古い建物が連なっていました。
古い建物側の中庭は、趣ある風情です。
夕食まで時間がたっぷりあったので、温泉街を散策することにしました。宿の玄関を出て、左側の街並みです。目の前に見える「後楽旅館」が寅さんが逗留して番頭していたところです。鄙びた雰囲気が何とも言えません。
温泉街に二つある外湯の一つ薬師湯。旅館から直ぐのところにあります。
薬師湯の隣りは「震湯カフェ・震湯ギャラリー」。風貌が賀茂泉の「酒泉館」に似ている雰囲気です。
もう一つの外湯「元湯」。こちらには入浴しませんでした。
温泉街のメインストリートから狭い路地を西の山側に向けて少し上ると「龍澤寺」に出会いました。この小さな温泉街エリアに沢山の寺院があります。
木喰五行作の釈迦牟尼如来坐像(温泉津町指定有形文化財)が一体安置されているとのことですが、残念ながら開いてなくて拝見できませんでした。説明書きによると、木喰とは、米・麦などの五穀を食べないで果実だけを食べて修行する仏教の行者のことだそうです。
木鼻には獅子とゾウの彫刻。ゾウはインド縁の宗教故なのでしょうか。
坂を下ってメインストリートに戻ります。正面に見えるのは「震湯カフェ・震湯ギャラリー」。

角の生えた石像発見。「角のあるのは私の心 合掌させるは仏さま 鬼が仏に抱かれて 心柔らぎ角も折れ 火の車の因作っても みんな消されて其の上に 歓喜心にみちみちる 嬉し恥し今ここに 蓮の台が待っている」・・・と記されています。
右から読む「さわのや旅館」。営業していないような佇まいです。後で宿泊先の女将さんに聞いた話ですが、この旅館の女将さんは91歳まで頑張っておられたが、後継ぎがなく最近廃業されたそうです。
「医王山 温光寺」

薬師堂。中には霊温泉良薬湯の化身薬師瑠璃光如来が祭ってあると記されていますが開いてないので拝見できませんでした。
説明版の右隣のスピーカーからくぐもったような女性の声が漏れてきます。風呂場での会話のようです。妖しく面白い。
その奥には、このようなものが・・・鬼の顔の下に「霊泉元湯温泉この温泉で原爆症が治りました 1957年6月28日」
大永3年(1523年)開山の日蓮宗延命山寶塔院恵珖寺。大きく立派なお寺です。大永6年(1526年)に大内義興が尼子氏領侵攻の拠点とし、天正15年(1587年)には細川幽斎が九州出兵の豊臣秀吉の陣に向かう途中にこの寺に寄って歌の会を催したとあります。

境内の五葉松。横に長く伸びた素晴らしい松の木です。
魔法のコーヒーカリアーリとガラス戸に表示した面白そうな店発見。中に入ると、「5時からです。」・・・残念今は未だ4時前でした。
龍御前神社。土曜に夜には石見神楽の定期公演があるそうです。今日は日曜日で残念。
背後の山腹に見える建物もこの神社のエリアなのでしょうか?
古びたバス停発見。今も運行しているのでしょうか?それは翌朝の散歩で分かります。
通りのお店の戸に登り窯の写真を見つけました。寅さんが出てきそうです。明日朝の散策で行ってみようと思います。
「かふぇ、れすとらん TOKEI時計」。午後4時ころまでの営業なので店じまい中のようでしたが、旅の恥はかき捨てとばかりに中に入ってみました。「コーヒーいただけますか?」「いいですよ」これで飲みたかった珈琲にありつけました。
最初に出てきたのはお茶ではなく氷水。この湯呑は、この町の窯で焼かれたものか聞きそびれました。大胆な松の絵柄です。
珈琲。いい香りです。
一旦宿に帰り、6時の夕食をより美味しくいただくために一風呂浴びることに・・・外湯「薬師湯」へ行きました。そして仲居さんの案内で食事の部屋へ・・・準備は整っていました。
刺身の盛り合わせ」。伊勢海老、かんぱち、鯛、のどぐろの四点。
「たいらぎ貝」
「白魚とアサリ」
「鯛の塩焼き」。この宿の得意料理だそうです。塩加減が絶妙で、日本酒が欲しくなりました。
この宿で扱っている日本酒は、石見のお酒「開春:若林酒造」のみだそうです。
最初にお願いした銘柄は、「開春純米超辛口」。
魚の天ぷら」。何の魚だったか??忘れました。春らしい装いで目も楽しませてくれます。
二番目のお酒は「開春米の雫純米旨口」。
「ステーキ」
春の魚「鰆のお椀」
「デザート」。春らしく赤の色調。
妙齢の紳士淑女のみなさん。
美人の仲居さんとワンショット。お酒をより美味しくいただくコツです。近くに住まい通いでお仕事されているそうです。
夜の輝雲荘
温泉街の夜景。どこか鄙びて物悲しく趣深い眺めです。
宿の中庭も心地よい風情を醸しています。
朝が来ました。3月7日、早朝散歩に出発。目指すは寅さん映画のロケ地登り窯です。


おお、バス停に「太田市営バス」。ちゃんと運行してるんですね~。
緩やかな坂道を登って行くとトンネルが・・・
トンネルを抜けると左に曲がります。
急な坂を登って大きな道路に出ると右がやきのの館。さらに登りです。旅館の履物では歩きにくい!!
お、見えてきました登り窯。
登り窯が二つも!!勇壮な眺めではありませんか!
下の窯。「寅さん、主人が帰ってきました」。絹代さんが転ぶように窯の横の坂を駆け下りてきたシーンが瞼に浮かびます。それで寅さん独りよがりの結婚話はアウト!!!
上の窯
宿の戻ってきました。
朝食をいただきます。

輝雲荘を後に、出雲大社に向かいます。平成の大遷宮が行われています。改装された社殿に初めて拝殿します。
昼食は出雲そば。仲間の一人が体験に基づく選択をしたお店。「荒木屋」。
ヱビスビールで一息。これで、美味しく食べることができます。
「割りこ蕎麦」をオーダー。

そして境港のみずきしげるロードへ。水木さんが亡くなられたことは、とても残念です。そして、この白壁の建物は千代むすび酒造
もちろん、お土産は、「千代むすび特別純米無濾過生原酒」
ロードの妖怪たち。どれが何かあまり分かりません。
千代むすびの展示コーナー。
着ぐるみを着たおっさん(御嬢さんかも)に遭遇。頑張ってるね~。
ロードの妖怪たち続き・・・。



旅の締めくくりは、妖怪たちの見送りでした。


輝雲荘:島根県太田市温泉津温泉町温泉津口202-1☎0855‐65‐2008


りんく:ユウちゃんのあれこれライフ

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