縮景園菊見茶会

2010年11月3日(水)

今日は文化の日。気持ちのいい晴天です。今年も例年通りフーちゃんのお薦めで「縮景園菊見茶会」へ。大勢の来客です。受付に行くと来客のお世話をしている綺麗な着物姿フーちゃんに出会いました。こんんば晴れの日は野点がいい。野点は「ぼて茶」です。
キリリした緊張感と風格が漂います。
「ぼて茶」をいただきます。まず、茶せんに少量の塩をつけて、お茶をかき混ぜます。次に、佃煮昆布と湯で豆を適量お茶にいれて嗜みます。
菊、菊、菊です。作者が慈しみ育てたことが感じられます。
本席会場の清風館の玄関両脇にも菊です。
「悠々亭」水面に映る姿との対比を眺めていると、様々な音に包まれながら心の静寂に浸ることができます。
園内にはいたるところにつわぶきの花が咲いています。黄色が鮮やかです。我が家の小さな庭にも咲いています。

水面にゆれる光の下では錦鯉の華麗な舞。
濯纓池(たくえいち)の中央に掛かる跨虹橋(ここきょう)から清風館の裏側を望む。本席の茶会は縁側まで満席です。



「かりんの実」。大きく実り艶々と輝いています。
「この花は何の花ですか?」「紅色まんさくです」。写真家らしい女性に教えてもらいました。
繊細な紅の花びらをつけています。
葉の裏も花と同じ紅に染まっています。怪しく美しい。
「酔芙蓉(スイフヨウ)の花」。今正に開かんとしています。空はどこまでも澄み切っています。
茶席も菊に囲まれています。
突き抜けるような青空、馥郁たるお茶、美しい庭、冬に向かう季節にジワリと幸せが沁みてくるようでした。

最近見た映画:シネツイン2「マザーウォーター」
最近読んだ本:「ぼくとペダルと始まりの旅」ロン・マクラーティ著、森田義信訳、新潮文庫:久々の感動です。

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