奈良・滋賀・京都・大阪ほろ酔い旅(その1)

奈良の大神神社の醸造安全祈願祭を見たくて2泊3日(11月14日~16日)のほろ酔い旅に出ました。
2016年11月14日(月)第1日目 早朝、京都に着いて、カフェベローチェ京都駅前店でモーニングを済ませ奈良の三輪へ向かいました。お酒造りの神様を祭る大神神社で催される「醸造安全祈願祭」を見学することが、この度の旅の最大目的です。桜井線三輪駅を出るとぞろぞろと神社に向かうと思しき人たち流れがありました。
弐の鳥居です。右手に祭事を告知する掲示板がありました。
十一月の神事に確かに「十四日午前十時半醸造安全祈願祭」とあります。ワクワクします。

こちらの神のお使いは蛇。手水舎のルールに従い手と口を清めます。
本殿に向かう石段を一歩一歩踏みしめて登ります。
雨の中を沢山の愛飲家が集まって来ています。
振る舞い酒の受付です。3蔵のお酒が振る舞われるようです。一人一杯のみと書いてあります。むむむ・・・。
やはり、地元三輪の「三諸杉(今西酒造)」でしょう。
振る舞い用の升。杉三本のデザインで素材は吉野杉。さすが醸造の神様!
酒樽群の前での一杯。芳醇な美味し酒です。杉の香りが仄かにして、とてもいい気分です。
恐る恐る2杯目は。ルール破りとは承知なれど、我慢できないのでした。そのお酒は、愛知の「ねのひ:盛田(株)」。気さくなお嬢さんで助かりました。「また来年会いましょう」と言ってもらって・・・感涙。
昨日、新しい酒林(杉玉)に替えられています。杉の香りがしてくるような雰囲気にななります。
全国の銘酒が集まってます。大変な行列ができているので、並んでいる先頭の人に聞いてみると、これらの酒が限定200人に配布されるそうです。10時半からは神事と重なるので神事を優先しました。

いよいよ祈願祭の始まりです。神事を行う神官のみなさんが並んで進んできます。
祝詞を済ませ、神事は続きます。
巫女の舞は、幽玄にして優美、妖しくすらあります。



神事の後は、杜氏の神様を祀る「活日(いくひ)神社 」参拝
神事の見学と神社参拝を済ませると、丁度昼食時間。鳥居を出て直ぐ右の小路に入ると「そうめん処森正」があります。三輪そうめんと柿の葉寿司をいただきます。

趣ある設えです。庭も手入れが行き届いて実に美しい。
日本酒があれば最高ですが、どうやらメニューには載っていません。で、缶ビールを所望。

温かい「にゅうめん」「柿の葉寿司」をオーダー。
柿のはを開くと、酢で軽く〆た色艶の良い鯖寿司が現れました。温かいにゅうめんとの相性がとてもいい。ううう美味し! 
続いて、春日大社の参詣に向かいます。微笑ましい鹿の親子に出会いました。鹿は、神様の使いとされています。
春日大社弐の鳥居。今年11月に第60次式年造替(20年毎)が行われ、奉祝正遷宮の最中でした。
手水舎で身を清め大宮(国宝御本殿)に向かいます。
清浄門から参拝所に入りました。
奉祝で御本殿の特別参拝が許されています。式年造替が済んで鮮やかな朱色に輝いていました。中はノンピクチャー。
御本殿参拝の後、人の少ない場所で、持参したお神酒(どぶろく辛口:せら恋し製造)をお供えし、そのお下がりをいただきました。(勝手に)
巫女さんの頭には前天冠(まえてんかん)。何かしら神に仕えている風情が漂います。御朱印をいただきました。

南見門から出ると鮮やかなイチョウの黄色に出会い、暫し佇みました。清々しい木本で福智院近くの酒蔵に向かいます。
春日大社から歩いて20分弱で「春鹿・今西清兵衛商店」に到着。 
楽しいディスプレイ
利酒コーナーが土間の中央にありました。500円で4種が味わえます。
いただいたお酒は、「超辛口純米酒」「吟醸超辛口」「本醸造極味」「純米吟醸生酒」


女性スタッフの方が写してくださいました。サービス精神旺盛です。
+αは、うす濁りのスパークリング「はるしかときめき」。爽やか系で〆とは憎いね。
あては、さすが奈良と思える奈良漬け3種。酒粕の風味とこりこりの歯ごたえがたまりません。
冷蔵庫の中からお土産をチョイスして、春鹿を辞し、夜の酒宴に向けて、京都に向かいます。
 
京都の地下鉄丸太町駅から直ぐのところに目指す蕎麦屋の案内を発見。「竹邑庵太郎敦盛」。平氏の平敦盛の意。
石畳の狭い路地を突き当り右に曲がったところに、・・・・
・・・その店はありました。店構えの雰囲気がいい。
入店すると奥の部屋で数人の客が酒宴中でした。ゆうちゃんは、「あつもりそば」をオーダー。
タレ用の器に刻み葱がてんこ盛り、中央の下に見えるは卵の黄身、それにおろし山葵が添えてあります。
徳利に熱々のタレが入っており、これを葱等の入った器にに注ぎ込み、掻き混ぜます。
 しっかりした蒸し用のざるに湯気の上がる熱々の麺が盛られて出ます。殻も一緒に挽いた黒っぽい太麺です。
熱々の蕎麦を熱々のタレにどっぷり漬けて食べます。何とも言えない濃い香しい味わいです。
口直しの「梅干し」。柔らかい酸味でやさしい味わいです。濃いタレの後とだけに、さっぱりします。
最後に、蕎麦湯で流しホカホカ気分でご馳走様です。なぜかお酒を呑みませんでした。仲居さんが、「お酒のあてもありますから、こんどはゆっくり呑んでください」とは、嬉しいお言葉ではありませんか。
月曜日は、京都に来たらいつも行く「日本酒バーよらむ」はお休みなので、新店開発と意気込みました。地下鉄京都市役所前から寺町通りに入って、5~6分歩いたところに見つけたのが「発酵亭かもす家」
発酵食品と滋賀の日本酒が楽しめるお店です。
まずは、五蔵セットを注文。「萩の露特別純米」「不老泉山廃特別純米原酒」「松の花純米吟醸」「琵琶長寿特別純米」「竹生嶋純米酒」

あては、五蔵セットに付いている「煮豆」
「かもし鶏パテ」
「かもし焼きさば」。ふわっと柔らかく美味い!
追加のお酒の一つ目は、「不老泉山廃純米吟醸無濾過生原酒滋賀渡船」
あての追加は、無濾過原酒に合いそうな「鮒寿司飯クリームチーズ」
〆のお酒は、「萩の露超辛口特別純米無濾過生酒」
あまり遅くない時間帯なので寺町通りは多くの人どおりで賑わっています。今夜の泊まりは、滋賀の大津です。
そうめん処森正:奈良県桜井市三輪535 ☎0744-43-7411
竹邑庵太郎敦盛:京都市上京区義安町242-12☎075-256-2665
発酵亭かもす家:京都市中京区石橋町14-2☎075-255-8787

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