鯖街道&京都を味わう旅(一日目)

2011年10月21日(金)

早朝の京都駅前。これから湖西線に乗って近江今津を経由し、鯖街道の起点 小浜市に向かいます。今回は、鯖街道を旅し、浜市(起点)、熊川宿、朽木宿、京都(終点出町柳)の各地を訪ね、土地土地の旨いもんを楽しもうとするものです。
京都駅構内の「麺串」で軽い朝食。「京風そば」400円。梅干入りがありがたい。
湖西線近江今津行き普通列車
車中酒は「京の春伊根満開」。京都府の北東部伊根湾に立地する向井酒造のお酒。赤米で醸した赤いお酒を常温(室温)でいただきます。
近江今津駅に到着。JR西日本バス若江線小浜行きに乗り換えて「鯖街道の基点」小浜市に向います。
駅舎の隣にある観光案内所で散策コースについて相談。その結果、タクシーで常高寺まで行って、そこからウォーキングで観光しながら小浜駅に戻ることにしました。
「NHK大河ドラマ江」の姉初(常高院)の菩提所となっている「凌霄山常高寺」に到着。

常高院の墓所に向けて長い階段を上っていると食事中のカタツムリに遭遇。そっとやり過ごしました。
苔むした石段を登ると和尚さんの墓所に到着。珍しい形なので撮影しました。
「常高院の墓所」。敷地の廻りにぐるりと墓石が配され、お初に対する敬愛とその歴史の重みを表されています。
寺の中庭から入り口(参門)に向って撮影。
常高寺参門から本堂を覗く。
寺を出て、少し下るとふくいのおいしい水に認定された「瀧の水」があります。地元の方二人が水を汲んでおられたが、我々を割り込ませてくださいました。そして気軽に話しかけてこられ「むかご知ってる?」「山芋の蔓になるやつでしょ。茹でて塩つけて酒の摘みにしてます」「あれはポップコーンのように炒った方が美味しいのよ」などと心温まる会話を交わしました。
重要伝統的建物群保存地区の三丁町散策
「町並みと食の館酔月(入館無料)」鯖寿司の「若廣」。焼き鯖寿司で有名ですが、残念ながら営業開始前でした。
小浜公園を過ぎて海岸に出ると、そこは羽ばたく鳥のモニュメントがある「翼のテラス」。海と空の青が交わる水平線を眺めると、とても壮快な気分です。こんな気持ちの良い場所での一杯は区別です。
ついに鯖街道の起点があるいづみ町商店街に着きました。
「鯖街道史料館」とその前の路上に表示された「鯖街道起点」。
そして、鯖の浜焼きを目指して「朽木屋益田商店」へ。ちょうどテレビ取材の最中でした。女性スタッフが美味しそうに味見していたので、つい声をかけてしまいました。広島市から来たと告げたら「私、広島大学卒業しました。」だそうです。
お店の大将の了解をいただき、近くから写真を撮らせていただきました。そして、「二人でビールの肴にするなら1本1,000円のもので十分です」とアドバイスいただきました。
小浜駅構内でビールで乾杯。鯖の浜焼きは、脂が乗って旨い!!!
小浜駅からJR小浜線及びJR西日本バス若江線で熊川宿に向います。
小浜線敦賀行きに乗ります。車中酒は「わかさ吟醸生貯蔵酒」
上中駅。ここでJR西日本バス若江線近江今津行きに乗り換えます。
下新町バス停で下車し、熊川宿入り口に向います。手前のバス停の方が近かったことに気づきました。ひえ~!
いよいよ熊川宿散策スタートです。


通行手形などのお土産を購入したお店です。「鯖寿司はどこがいいですか」「しばらく行ったとこの右手に『まる志ん』があります」心は逸ります。
せせらぎの音が心地よく聞こえ、爽やかな風が吹いています。
昼食は、鯖寿司で有名な「まる志ん」
鯖寿司を注文して、まずは、ビールで乾杯。乾いた喉にはたまりません!
いよいよ鯖寿司に取り掛かります。光物と呼ぶに相応しい青の光沢が美しい。
肉厚な鯖。軽く〆て鯖の旨みを存分に引き出しています。
デザートは「葛もち」。出来立てふんわりです。
マスコットのような置物も鯖です。
次の目的地は朽木宿。熊川宿街道の西端にある道の駅から国道303号を少し戻ったところの橘バス停でJR西日本バスに乗って近江今津駅着きました。JR湖西線に乗って安曇川駅に向います。
湖西線新快速網干行きに乗ります。
JR湖西線安曇川駅
駅前から江若バス葛川細川行きで朽木エリア中心地の朽木学校前を目指します。
朽木学校前バス停から京都方面に歩いて数分にところに「十割蕎麦」「鯖寿司」の看板が見えた。
「朽木旭屋朽木本店」到着。十割蕎麦を食べようと思いきや、な、なんと食事は16時までで終了したとのこと。無念の涙を飲み込むのでした。
やむなく道の駅など見学して朽木学校前バス停へ。ここから京都バスに乗って鯖街道終点の京都・出町柳に向う予定です。京は遠ても18里・・・。
「京都バスを待ってるんですか?客が少ないので土日だけになりましたよ」と地元の方から声がかかりました。な、なんとよく見るとそのように書いてあるではありませんか!!やむをえず、本日出町柳到着を諦め、湖西線に引き返してJR列車にて京都駅を目指すことに・・・。待ち時間1時間弱を朽木の夕暮れの雰囲気を愛でながら道の駅で買った鯖寿司を肴にビールを楽しみました。災い転じて福となす。
17時44分発江若バスに乗って再び安曇川駅に向います。
20時過ぎにホテル東横イン京都四条大宮にチェックインを済ませ、急いで「酒BARよらむ」へ。「もしもし、今から二人で行きたいのですが大丈夫ですか」と電話で聞くと「大丈夫です。お名前をもう一度教えてください」と流暢な日本語が返ってきました。なんと、道に迷いつつ着いたところでデジカメのバッテリーがギブアップ。携帯電話のカメラで玄関だけ撮って後の撮影は断念。店主はイスラエル人のヨラム・オフェルさん。まったく「礼儀正しい日本人」の感性の方との強い印象を受けました。記憶をたどると、飲んだ日本酒は、「神亀純米辛口(埼玉県)」「木戸泉純米原酒(千葉県)」「無手無冠」「玉川純米無濾過原酒(京都府)」「不老泉杣の天狗木槽天秤しぼり生原酒(滋賀県)、肴は、「湯葉くみ上げ」「チーズ盛り合わせ」「カシューナッツ」など・・だった。日本酒好きにとってとても居心地のいい店です。
そして、本日の〆はやはり蕎麦を手繰りたい。ということで、木屋町の「そば処たくみや」へ。
22時以降は「SOBAR」に変態し、まさに入り口はBARの雰囲気。
まずは日本酒を注文。「松の司純米吟醸(滋賀県)」、「天野酒特別純米無濾過(奈良県)」
肴は「鯖のへしこ」。鯖を塩で糠漬けしたもので辛いけど日本酒によく合います。
「十割たくみざる」を手繰り本日の〆としました。続きは二日目へ。

「元祖朽木屋益田商店」:福井県小浜市小浜広峰39 ℡0770-52-0187
「まる志ん」福井県三方上中郡若狭町熊川39-11 ℡0770-62-0221
「酒BARよらむ」京都市中京区松屋町35-1 ℡075-213-1512
「そば処たくみやSOBAR」京都市中京区三条通り木屋町北東角3F ℡075-223-1114

最近読んだ本:「夏の庭」湯本香樹実/新潮文庫

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