青春18きっぷの旅:四国その1

いつもの三人でまた気まぐれな青春18きっぷの旅に出た。今回も二泊三日。計画担当の小生としては“寅さんロケ地と酒蔵を訪ねる”を基本コンセプトに、土地土地の食材の肴を摘みながら、地酒、地ビールを飲みながらJR鈍行の旅を楽しむつもりでしたが・・・?
目的地は松山、大洲、高知、阿波辺り(途中天気の具合で決めるつもり)。

第一日目は伊予西条を経由して松山へ。6日(金)朝7時02分岡山行きに乗車。予想外に通勤客で混雑していたので西条を過ぎるまで飲めなかった。ビールで下準備し、スタートのお酒は昨夏行った伊根の「京の春純米吟醸生酛」など。京の春の酸味が伊根の舟屋の風景と塩の香りを思い出させます。




岡山で予讃線観音寺行きに乗り換え。待ち時間に駅でうどんを食べて、空いた小腹を満たし、地元の摘み「ママカリの酢漬け」を購入。地ビールの独歩(宮下酒造)は冷えたものが売ってなくて残念。



観音寺で伊予西条行きに乗車。小雨に煙る車窓の風景は心に沁みて麗しい。



伊予西条駅前には石槌を飲みながら食事できそうな店が無く、駅舎の「うどん ゆう庵」で蕎麦をいただく。腰があって以外にいける。駅前広場に集合した社会見学の小学生の集団が微笑ましい。





初日最後(3回目)の乗換えで松山行きに乗車。単線なので伊予和気駅で待ち時間が長い。



松山駅からは路面電車で今夜の宿「東横イン松山一番町」へ。昨年夏の青春18旅の鳥取で宿泊し、明るく清潔で朝食のサービスが付くのですっかり東横インが気にいった。おまけにインターネットで予約すると靴下などのプレゼントがある。Y先生はさっそく会員登録。



荷物を置いたら早速道後温泉本館へ。温泉独特の滑りが気持ちいい。




風呂上がりに温泉の傍にある地元水口酒造町営の麦酒館へ入って地ビールをいただく。漱石ビール(スタウトタイプ)、マドンナビール(アルトタイプ)、坊ちゃんビール(ケルシュタイプ)の三種を三人で仲良く分け合う。温泉上がりの程よく冷えたビールの喉越しは何とも言えない天国境地です。





美味い魚とお酒を求めて心が逸ります。東横インの受付嬢に聞くと何店が地図に書いてくれたので、一番気に入っているお店を聞くと「おだまき」とのこと。
「おだまき」は宿から比較的近い繁華街のビルの1階にある4~5人のカウンターとテーブル席が三つの座敷の小さな居酒屋だった。肴は「しめサバ」「カンパチ」「やりいか」の刺身、「豆腐のサラダ」、「酢なまこ」、お酒は「南特別純米酒(高知県安田町・南酒造場)」を冷やで「雪雀(松山市・雪雀酒造)」を燗でいただいた。なんと南はワンカップを洒落たガラス徳利に移して飲むスタイル。しめサバは写真で見ての通りの鮮やかな〆具合でサバも風味と旨味を引き出している。そして、〆は胃にやさしい「雑炊」で暖まる。










宿に帰る途中大きな赤い字で「愛媛の地酒」と表示してあるお店を発見。玄関に「愛媛の30蔵120銘柄との出会い蔵元屋」の表札が出ている。垂涎の情が湧き上がる。
いったん宿に帰ったが、気になってしかたがないので、出向いていった。感動!!大変安価で立ち飲みできるお店なのだ。ちょっとした摘みもある。湯煎によるお燗も自分でできる。先客が一人で飲んでいる。さすがは愛媛の蔵元のアンテナショップ!!小生は水口酒造の「仁喜多津純米吟醸」の新酒、摘みはコンニャクの刺身、相方は「川亀(八幡浜市・川亀酒造)」と「伊予賀儀屋(西条市・成龍酒造)」。全蔵元の酒を制覇した者は、回数に応じて認定書が交付され、店内に掲示される。車中から飲み続けなのでこれ以上入りません。残念だが、しかし、この発見はこの度の旅の大きな成果でした。今度はじっくり味わいに来るぞ!!と固く心に誓うのでありました。($・・)/~~~ 








こうして第一日目は終わるのでした。明日はいよいよ伊予大洲と高知へ行くのだ。






最近読んだ本:宇宙創成(下)サイモン・シン著・青木薫訳/新潮文庫

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