酒蔵巡り友の会2009夏・出雲の旅


09.7.25(土)26(日)

神々の国出雲の蔵訪問

今年の夏も酒蔵を巡る小さな旅をしました。酒蔵巡り友の会7人、と言っても、一人は2年前広島から郷里出雲の帰っているA・Sさんと現地出雲駅で合流です。今回は、メンバーのS・Aくんがゾッコン“ほ”の字の「十(じゅうじ)旭日(あさひ):旭日酒造」の訪問を柱に企画しました。「出雲富士」「天穏」「十旭日」「ヤマサン正宗」の4蔵訪問と出雲蕎麦を満喫、木綿街道散策、出雲大社(大屋根特別拝観)、佐香神社(松尾神社)参拝という1泊2日にしては盛り沢山で欲張りなチャレンジでした。
広島駅新幹線口7時45分発高速バス「みこと」で雨の降りしきる中を出発。(結局、二日中雨の中の7人でした。)小生は車中酒として「富久長白美純米吟醸」を、他の者は「死神」「諏訪泉」「泊鴻」など各自それぞれ持参して、周囲に迷惑にならない程度に車中宴。雨に煙る深い緑の山々など車窓を流れる景色を眺めながら嗜む?お酒も実に心に染みて美味いものです。

出雲駅でA・Sさんと合流し再会を喜びつつ「出雲富士」経由で、旭日酒造の寺田さんお薦めの昼食場所「献上そば 羽屋」へ向かう。事前情報では「出雲富士」は休みで人がいないので見学までは無理と聞いていたが、A・Sさんが蔵の前で今まさに出かけようとして車に乗った社長婦人を見つけて声をかけてくれたお陰で、思いがけなく社長さんに蔵を案内していただけることに!!


社長夫人とツーショットです。

社長夫妻と記念写真を撮ることもできました。ラッキーです。この先の旅の幸運を予感させる出来事でした

「献上そば 羽根屋」に到着。

通された部屋は、中庭が見える和風の素晴らしい設えでした。


お酒は「十字旭日純米生酒」です。燗酒もいただきます。

小生、初体験の「釜揚げ蕎麦」を注文。蕎麦湯に浸かった蕎麦に素早く薬味と蕎麦汁をかけて混ぜるそうです。もちろん割子蕎麦の者もいます。


続いて、タクシーに分乗して「天穏」へ向かいます。


ここでも社長さんに蔵内を案内していただきました。


そして利き酒をたっぷり。これは利き酒の範囲を超えて立ち飲み酒宴じゃないですか?
感謝しつつ社長夫妻と記念写真です。

そして、いよいよS・Aくんが惚れ込む「十旭日:旭日酒造」へ到着です。


まず、旭日酒造蔵元(佐藤家)の娘さんを嫁にした製造部長の寺田幸一さんから十旭日命名の由緒正しき由来など説明を聞きました。蔵の案内は奥様の寺田栄里子さん。
苦労話も含めて丁寧に説明してくださいました。見学終了後、胡瓜と二種類の味噌を充てに利き酒をしました。濃いこげ茶色の熟成味噌は奥深い旨みを与えてくれます。物凄い糖度のみりんも体験しました。
夕刻からは場所を変えて寺田夫妻との酒宴です。「量がいいですか。それとも種類が多い方がいいですか」と栄里子さん。小生「種類(酒類)が多い方がいいです」と応えると、お母様が面白い方たちと笑ってくださいました。

蔵から北に少し離れたとことにある「ばくら」というお店です
乾杯は「袋吊り薄にごり生純米大吟醸酒淡雪」です。

寺田夫妻が9年の交際を経て、蔵元の長女という壁を乗り越えて結婚にいたるエピソードや、蔵経営の様々な苦労、酒造りへの熱い思いなど大いに語りました。
料理は「刺身の盛合せ」「飛魚の子煮付け」「喉黒煮つけ」「かんぱちかま焼き」「きんきの煮付け」など。中でも、喉黒の煮付けは、皮と身の間に脂が乗って日本酒と見事なコラボでした。飛魚の子の煮付けは初体験でした。










豚の角煮あたりから、朝から飲み続けた負荷に胃も肝臓も耐え切れなくなったのか、ご馳走と旨酒を前にして、飲めも食えもできない状態に陥りました。このような時です。歳を重ねたことを実感するのは・・・(涙)。そして、夜は更けてゆき、後は朧でスーパーホテル出雲駅前に帰ると・・・バタリ・・とベッドへ・・ZZZZZZ.


翌朝は、清清しき目覚めとはいかなかったが、まず、ビール。スーパーホテルのエントランスロビーでいただくサービスの朝食はバイキング形式で、メニューも豊富で満足でした。

一畑電鉄の一日乗車券を購入し、出雲大社へ。
出雲大社前駅は和洋折衷のような古風な造りです。

参道の途中に歌手竹内まりやの生家と聞いた竹野屋旅館がある。年代を感じる趣きです。

予め往復はがきで予約していた「大屋根特別拝観」へ。本殿をすっぽり覆う建物の中の足場を伝って見学しましたが、写真撮影は禁止です。

次は、また、一畑電鉄に乗って雲州平田駅へ。木綿街道散策と「ヤマサン正宗」訪問です。

駅から歩いて15分くらいのところに木綿街道がある。


その白壁の町並みを歩いて、通りの中ほどにある「ヤマサン正宗:酒持田本店」へ着く。杜氏や蔵人が休息や事務、検査をする建物です。歴史を実感します。


社長さん?に蔵内を案内していただく。

現場の人が必要に駆られて自作した道具たちです。蔵見学が終わるころに雨足が激しくなってきました。後の計画が心配です。



見学の後は恒例の利き酒です。精米90%、精米70%、精米60%・・この蔵最高の研きの35%純米大吟醸や、12年熟成古酒から生原酒まで、ほとんど全ての種類のお酒を利かしていただいた。小生、土産は「濃酒井(こざかい)」とその火入れ酒「雨田笥(うたげ)」にした。 
 ここでは、新酒ができたとき酒ばやし(杉玉)ではなく竹を屋根に掲げるのが風習だそうです。その竹が写るように撮った記念写真です。

昼食はやはり出雲蕎麦が食べたくて木綿街道の端近くにある「木綿街道交流館」へ。手打ち蕎麦は限定10食のみです。小生は「笊蕎麦」。蕎麦汁は濃く甘めです。


雨が止まないので予定を変更して、佐香神社参拝は取りやめ、一便早い高速バスで帰ることに決定。街道沿いのお店でさしみ醤油や生姜糖などのお土産を買って、2時35分雲州平田駅発の一畑電鉄で松江宍道湖温泉郷駅へ。
松江宍道湖温泉郷駅で15時50分発の高速バスを待つ間、駅前にある足湯を堪能。実に濃い中身の酒蔵巡り出雲の旅でした。







「旨酒に シト降る雨も 愛おしき」  「吟の酒 車窓に流れる 深緑」


「出雲富士・富士酒造合資会社 」島根県出雲市今市町一四〇三番地 0853-21-1510


「天穏・板倉酒造」島根県出雲市塩冶町468番地 (0853)21-0434



「十旭日・旭日酒造」島根県出雲市今市町662 0853-21-0039



p>「ヤマサン正宗・酒持田本店」島根県出雲市平田町785 (0853)62-2023  


「献上そば 羽根屋」島根県出雲市今市町本町549 0853-21-0058



最近観た映画:TOHOシネマス「ノウイング」

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