酒泉館(西条)&そば料理ふくべ三(横川)
2011年3月26日(土) 春とは言っても冷たい風が体を固くさせます。墓参の道すがら、タンポポの花などの路傍の花々が春を伝えます。その慎ましさが妙に愛しく感じるのは歳のせいでしょうか。 西条駅から酒蔵通りに向けて歩くと最初に目に付くのが「酒蔵横丁」。いつも来るたびに前を通るが、まだ店に入ったことがありません。 白壁に沿って細い道を歩いて行くと・・・・ 左手に「福美人酒造」入り口に出会います。りっぱな煙突に頼もしさを感じてしまいます。 それから3分程度歩くと賀茂泉酒造の「酒泉館」に到着です。 本日の「幻の壷の酒」は、「No72純米吟醸生原酒」。心を急き立てます。 清水が滴り落ちる水の音が爽やかです。空気を一杯吸い込んでみました。 廊下越しに裏庭が見えます。 いつものお気に入りの席に座ると、美人の店員さんが「仕込み水」を出してくれます。 左から「純米吟醸搾りたて生酒」。生らしく清らかです。「純米吟醸山吹の酒」。これぞ純米の元祖とばかりに濃いしっかりした味わいです。「幻の壷の酒・純米吟醸生原酒」。原酒らしくずっしりとした重みの中に生の新鮮さが滲み馥郁たる味わいです。 このお気に入りの席で平松洋子著「おとなの味」(新潮文庫)を読みながらちびちびとお酒を味わい、ときどき窓越しに椿の花を眺める。至福の時がゆっくりと過ぎていきます。 裏庭にもこんな設えがあります。こころが和みます。 帰り道、この角度で案内表示を見ると、カーブミラーが大きなトンボの目のようです。 そして、その夕刻6時。場所は横川の「そば料理ふくべ三」。季節の料理と旨い日本酒が恋しくて・・・。すると、いきなりサプライズ。ほんまもんの「どぶ」です。福与かなもろみの風味と食感の中に爽やかな酸味が滲んで口中に幸せが膨らみます。 お通しは「豆腐、原木椎茸、白葱の煮浸し」と「蕗味噌」。逸品です。 最初のお酒は「富久長特別純米酒辛口」(広島県:今田酒造本店)と福島県「舟出(ふなだし)活性にごり生酒」(福島県:大木代吉本店) 「 さより刺し」(左)と「小いわし刺し」。春の青魚。さよりの香りが春を伝えてくれます。脇役の胡瓜の漬物がまた旨い。 「さより刺し」のアップ 「小いわし刺し」のアップ。銀鱗の光が見事です。 続いてのお酒は「庭のうぐいす純米吟醸春の生酒」(福岡県:山口酒造)と「船中八