青春18きっぷの旅(津和野・萩・下関)


今年の夏の目的地は標記のとおりだが、中身は「男はつらいよ第13作寅次郎恋やつれ」のロケ地を訪ね、みすず潮騒列車に乗って明媚な風景を楽しみ、鯉料理、蕎麦、くじら料理、ジャンボ寿司を味わおうというものです。
8時丁度の新山口行きで私ら私ら旅立ちます~♪。通勤列車なので直に飲み始めるのは憚られます。冷えたビール&持参酒(ヤマサン正宗雨田笥(うたげ)純米酒など)での乾杯は横川駅を出たあたりからスタート。
新山口駅で暫しの乗り換え休憩。

駅舎一階のみやげ物売り場にある「おとずれ茶屋」で冷えたビールと「手打ち蕎麦」をいただく。


13時03分津和野駅に到着。
観光案内所で観光地図をもらい寅さんのロケ地「歌子が勤めた図書館」「寅さんが後ろ髪を引かれつつバスに乗って歌子とわかれたバス停」の位置を聞く。バス停(実際にはバス停は無いがそうゆう設定だったそうです)は案内塔が目印の場所。かなり遠く高いところだね~。 歌子が勤めていた図書館は観光地の中心の殿町にあるが、この町並みの大分先のようです。
民宿みやけを確認後、昼食場所の「遊亀(ゆうき)」へ。前日、民宿のみやけに聞くと、鯉料理を出すのは、この遊亀のみだとか。

小生は、「鯉定食」、T.Y先生は「津和野定食」、H.Tくんは「鰻定食」。トータルはもの凄い量になってしまった。鯉の洗い刺身、鯉と豆腐煮、鯉こく汁、鯉のから揚げ、鯉の甘露煮鰻、こんにゃく刺身などなど・・・

遊亀のシンボル!?

食事の後は、酒蔵巡り&観光です。短い通りの間に少しの間隔で酒蔵が三つ並んでいます。最初は「華泉:華泉酒造」です。 続いて「魁龍:橋本酒造」です。

三つ目は「初陣:古本酒造」です。もちろん純米酒や原酒とともに蔵・銘柄ネーム入りの盃・猪口を購入。いずれの蔵も蔵元・蔵人の方が一緒に写真に納まってくださいました。ラッキー!!

そして、鯉の泳ぐ殿町観光。

寅さんのロケで使った図書館は養老館の門を潜った中にひっそりと佇んでいました。

次は、弥栄神社にお参り。天然記念物の古いけやきの木は見事な姿です。


宿泊した「民食みやけ」。久しぶりの民宿泊です。

無理をお願いして冬バージョンの「酒蔵鍋」を用意していただいた。酒粕をつかった鍋です。味わいが実にふっくらと円やかで美味しいのです。この宿が独自に開発した固有の料理です。鰻も出ました。

早朝6時。小生だけで散歩に出た。霧雨に煙る山並み、しっとりと濡れた町並み、その中を二つ目の寅さんロケ地に向けて歩く。

遠路も坂道もなんのその。殺風景な国道沿いの風景ですが映画の場面が偲ばれます。寅次郎は後ろ髪を引かれながら歌子をおいてバスに乗ります。
小高いロケ地から津和野市街を眺める。寅さんも眺めバスの人になったんだなあ~・・・。

宿の帰り、シンプルだが美味い朝食をいただく。もちろん冷えたビールをぐいっとやって旅の朝の醍醐味を実感する。 津和野駅から益田駅に向けて出発です。

萩駅到着。駅前で「萩循環まぁーるバス」を待つ。一回の乗車100円の観光者には有り難い小型バス。西回りと東回りと2コースあるが最初に来たバスに乗車。最初の目的地は蕎麦の「がんこ庵」。バス停の目の前にあった。 庭の見える懐かしい趣きの座敷で食べる。小生とH.Tくんは「笊蕎麦」、T.Y先生は「割り子蕎麦」。最初にお茶の替わりに蕎麦湯がでてくるのもいいものだ。やっぱり、まずは良く冷えたビールで体勢づくり。蕎麦はしっかりと腰のある十割そば。風味も実にいい。濃くのある蕎麦湯。来てよかった

伝統ある明倫小学校前で記念写真。T.Y先生は甚(いた)くお気に入りのご様子。バスの運転手の話によると児童数は現在800人程度とか
そしてこの旅の4つ目の酒蔵「長陽福娘:岩崎酒造」訪問。出雲の「十旭:旭日酒造」と同様、アーケード街の中にある蔵です。「純米酒さくらさくら」と「長陽福娘純米酒」を試飲した上で「長陽福娘純米酒」「萩毛利吟醸酒」を購入。女将さんと思しき方に記念写真を撮っていただいた。
バスセンターで再びまぁーるバス東回りに乗って松陰神社へ。そう言えば最近(1~2年前にも来たことを思い出す。少しは松陰先生のご利益で頭がよくなるかね~。


萩駅を出発して滝部駅で「みすズ潮彩4号」に乗り換え下関に向かう。乗って直に指定席車両に移る。710円だがこれが大正解!写真をご覧のとおりです。海側の絶景を眺めながらゆったりと時を過ごすことができた

下関の宿は「東横イン下関駅東口」。そして今夜の目的は「くじら料理」を堪能すること。その「下関くじら館」は宿の直近くだった。女性二人で切り盛りしているようです。コース料理一人前と一品料理の組み合わせで楽しむ。
付き出しは「心臓と枝豆。「百ひろ(腸)、胃、ベーコン、腎臓の盛り合わせサラダ」「赤身刺身「さえずり(舌)」「生皮酢味噌」「串かつ」「くじらコロッケ」
冷えたビールの後は地酒。山口の「貴純米吟醸・永山酒造
ほか



くじら館を出て蕎麦かうどんでも食べようと繁華街(飲食街)を歩いていると「酒蔵茶屋みすず」に誘い込まれた。社長と呼ばれる客が一人だったが、やがて近くの行き着けの寿司屋の大将を連れてきた。彼らの酔い話を聞きながら、「ママが若く見える」などと上手を言いつつ何を食べるか物色 まずは、ビールに「おでん」。続いて勧められるままにノンラベルの旨い地酒をいただきながら、またも、くじら料理を食べることに。「皮刺し」「赤身刺し」「刺身こんにゃく」。締めくくりは大きめな「むすび」なんと、ここで食べたくじら二点に関しては、くじら館より旨いではないか。たぶん、隠れた美味しい店がもっとあるに違いないのだが。
宿に戻るとベッドにバタリ。

東横インが気に入っている理由の一つはエントランスロビーでいただく「朝食サービス」。けっこう充実しているのだ。 下関駅8時42分発で一路「神代(こうじろ)駅」へ。ちょっと読めないでしょう。久しぶりの夏の日差しの下で駅から国道沿いを歩いて10分のところにある「力寿司」へ向かう。
ねらいは「ジャンボ寿司」。ご覧の通りの巨大ネタ。しゃりも大き目。切れ目無く客が来て大いに繁盛している風です。大きなネタを包丁で切って刺身にしながら冷えたビールと合わせていただく。旨い!!で今回の青春18キップの旅を締めくくった。


今回のJR走行距離は590.4kmでした。これまでの青春18キップの旅の中では一番短い距離でした?

民宿みやけ:津和野町後田口150 ℡0856-72-0216 酒蔵鍋
郷土料理遊亀:津和野町後田口271-4 ℡0856-72-0162
華泉・華泉酒造:津和野町後田口221 ℡0856-72-0036
魁龍・橋本本店:津和野町後田口218 ℡08567-2-0055
初陣・古橋酒造:津和野町後田口196 ℡08567-72-0048
長陽福娘・岩崎酒造:萩市東田町58 ℡0838-22-8611
がんこ庵椿店:萩市椿2956 ℡0838-26-2647 はぎ産長州蕎麦
下関くじら館:下関市豊前田町2-6-2 ℡0832-32-2556 鯨料理
酒蔵茶屋みすず:東横イン下関駅東口の近く 日本酒とくじら料理
力寿司:岩国市由宇町神東2089-2 ℡0827-63-3091 ジャンボ寿司


最近読んだ本:「永遠のなかに生きる」柳澤桂子著:集英社文庫、「極楽カンパニー」原宏一:集英社文庫
最近観た映画:宝塚「アマルフィ」、東映ルーブル「ムウ」

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