雨の京都・初夏

2011年5月28日~29日

2011年5月28日 
雨天の中を京都へ。京都駅前のカフェで朝食。カレーパン、サンドイッチにコーヒー。これから始まる雨との格闘のスタートには、似つかわしくないかもしれません。今回の旅のテーマは、伏見酒蔵めぐり、路地めぐり、鞍馬・貴船参拝、蕎麦堪能、そして京都獺祭の会参加と欲張ってみました。
伏見の蔵めぐりの前に時間に余裕がたっぷりあったので、世界遺産醍醐寺に行ってみました。地下鉄東西線で醍醐駅下車で東に徒歩10分のところにありました。
桃山時代に豊臣秀吉の庇護のもと隆盛を極め、秀吉が北の政所を連れて「醍醐の花見」を催したと伝えられている。広大な敷地内には数え切れないほど桜の木が植わっています。
仁王門です。
向って左側の仁王さんです。
醍醐寺を後に地下鉄東西線終着駅六地蔵駅で下車し、伏見の酒蔵を目指して乗換えで京阪電車六地蔵駅から中書島駅に向います。

宇治川派流に浮かぶ十石船。月桂冠大倉記念館はもう直ぐです。雨にぬれて柳の緑がいっそう美しく映えます。昨夏の青春18キップの旅では、猛暑の中この十石船に乗船したことを思い出します。
月桂冠大倉記念館に入館しました。入館料300円には300円のワンカップ純米酒が付いています。戦時中のものなど古いお酒が陳列されています。中には偽者も含まれ、当時の月桂冠の人気を示す証もあります。


唎酒お猪口3点セットをゲット。

続いての蔵は、黄桜です。大型バスが駐車できる裏口から入館です。
アンテナショップやレストラン、展示会場のある「カッパカントリー」に入ります。
まず、展示館を見学です。テレビコマーシャルなどでお馴染みの色っぽいカッパの絵に出合いました。

アンテナショップで地ビール(400円)と純米酒(100円)を購入し、雨上がりの中庭でしばし小酒宴。
黄桜の木に囲まれて見事な花を咲かせているのは、・・・何とか桜・・・忘れました。
ショップで唎酒猪口をゲット。
神聖直営店「鳥せい」が見えます。右側に入り口があって、開店待ちの人だかりがありました。
鳥せい横のアンテナショップで神聖の唎酒猪口をゲット。
そして伏見のお酒の全てを扱っている酒販店「油長」へ。
唎酒コーナーのカウンターでまずは唎酒3点セットからお酒を味わいます。セット対象のお酒の中から好みで3点選べる仕組みです。小生は、「神聖・純米大吟醸松の翠生酒」「英薫・純米大吟醸古都千年うすにごり生酒」「蒼空・純米美山錦無濾過生原酒」。

そして、Tくんは、「玉乃光・美山錦純米吟醸」「富翁・大吟醸山田錦たれ口生原酒」「都鶴・限定吟醸しずく酒」。
小生の追加もう1点はマスターお薦めの「坤滴純米酒」。Tくんの追加は忘れました。結局、小生、「蒼空」と「坤滴」を購入。
油長の大将。淀みなくお酒の薀蓄を語り我々を楽しませてくださいます。
油長の若旦那に鯖寿司の美味しいお店を教えていただき、同じ商店街の伏見桃山駅よりの「阿津満(あずま)」で昼食となりました。
京都らしく奥に吹き抜けの中庭がありました。
「京すし」。
「鯖寿司」。肉厚の鯖の旨みがにじみ出てきます。
昨夏の旅では、時間を間違えては入れなかった「蒼空:藤岡酒造」にやってきました。
藤岡酒造直営店「酒蔵Barえん」で一杯やります。ガラス越しに蔵の酒造タンクが見えます。
小生は、右から「純米おり酒」「純米吟醸生酒山田穂」「純米大吟醸おりからみ」。
Tくんのは何だったか・・?
摘みは「クリームチーズ味噌たれ」。よい相性です。
こじんまりした空間が親しみを感じさせ居心地を良くしてくれます。

蒼空を後にして、丹波橋駅から京阪電車に乗って祇園四条駅で下車。宮川通りを南下しつつ「裏具」を探し、彷徨いました。人に聞いてやっと見つけた次第です。メモ帳の「こまめ」を購入。よほどよく気をつけて歩かないと見逃してしまします。

京都は銭湯の街でもあります。あじき路地(ろうじ)近くの大黒湯でさっぱりして一休憩し、雨の中の彷徨い疲れを癒します。
「あじき路地」到着。路地(ろうじ)巡りは今回の主要テーマの一つです。
手作り革製品で有名な「Rim」。歩き疲れと空腹がつい先を急がせてていまい、入店せず。

東横イン五条大宮にチェックインして一休憩し、夕食に向います。少し歩くと空腹と足の疲れが出て目に付いた魚の美味しそうな居酒屋に飛び込みました。刺身の盛合せは美味かったが、やはり蕎麦が食べたくて、落ち着いたところで河岸を変えることに。行き先は分かりやすい五条烏丸駅の近くの「蕎麦の実よしむら」へ。本日はカウンターに着席。
お酒は小生「春鹿純米」、Tくんは「早瀬裏純米」だったか・・・忘れました。


肴は「おばんざい3品」と「子鮎の天ぷら」。

「かけ蕎麦太切り」。店員さんが太さの希望を聞いてくれて嬉しいサービスです。
しこしこもっちり感があって実に美味い。
2011年5月29日(日)
東横イン五条大宮のエントランス朝食。外は昨日より雨が激しくなっています。

鞍馬・貴船に向けて叡山電鉄出町柳駅へ。京都駅からバスで30分。

鞍馬行き電車。初体験です。
鞍馬寺参道。仁王門が見えます。石畳・階段がしと降る雨に濡れて鈍く光っています。

向かって左の仁王さん。守護神にふさわしく迫力あるです。格子の隙間から何とか撮影しました。
向かって右側の仁王さん。
雨の勢いが激しくなってきました。その激しさは雨樋から下がるくさりといの状態を見れば分かります。
蕎麦の看板を発見。ここで少し速い昼食をとることにしました。「鞍馬蕎麦油屋」。

食前酒は、よく冷えたビール。
「にしんそば」。腰のある蕎麦で汁もカツオ出汁。シンプルな中に深みのある味わいです。
「鳥そば」。
叡電鞍馬駅前には天狗麺の大きなモニュメントが設置してあります。
しっとり濡れた鞍馬駅。
貴船口駅に向かいます。


有名な貴船の川床も濁流でただいま使用不能です。

貴船神社参道口の鳥居前に到着。
朱塗りの灯篭が美しく並んで神聖は雰囲気を醸します。
本宮全景。
御神水です。
本宮正面の拝殿。
奥宮に向かう参道ですが、雨がひどくこれより数百メートル先なので参拝しないで帰ることにしました。
貴船口駅に帰ってきました。貴船口から貴船までバスで往復しました。所要時間片道5分弱160円。
叡山電車出町柳駅から京阪地下鉄・市営地下・市営バスと乗り継いで西陣エリアの三上家路地にやってきました。
目標は、蜂蜜専門店ドラート。
ドラートにはしっかりと灯りが点っています。
試食させていただき、店長が人気商品だと薦めてくださった「カナダ産クローバー」を購入。白く結晶しているように見えるが、攪拌されていてクリーミーですっきりとした甘みです。



「清明神社」に着きました。若い女性の参拝者で賑わっています。人の流れが切れる間をとらえての写真です。
神社仏閣に参るとなんだか心が落ち着くのは古いタイプの人間だからでしょうか。
京都ブライトンホテル。「京都獺祭の会」に参加です。桜井社長のあいさつの中で売り上げの1%を東日本大震災で被災した蔵を支援に拠出するとのお話を聞き、大変頼もしく思い感動した次第です。
旭酒造のお酒の全種類が並び、お酒のコーナーは絶え間なく行列といった風景です。

定員300人の予定と聞いていたがそれ以上だと思います。
スタートから1時間ころの我々のテーブル状態です。
気さくで気配りの行き届いた桜井社長の奥様と記念ショット。桜井社長のパワーの源泉はこの奥様であろうと確信する小生でした。
桜井社長もご機嫌な様子です。
法衣で参加されていた日蓮宗のお坊さんに会いしました。
社長のご子息 桜井一宏常務の中締め乾杯です。
我々のテーブルのメンバーも意気投合して盛り上がっています。
中央の若い女性は、さるところのお嬢様。スタッフのようにお酒コナーでお酒を注ぐお手伝いをしておられました。感心です。
獺祭の「大平由美の居酒屋めぐり」の執筆を担当されているライターの大平由美さん。
アメリカシカゴの方とも出会いました。海外でも日本酒がシェアを広げつつあると実感しました。
我侭を言って桜井一家と記念写真。「7月10日のかわうそ寄席でまたお会いしましょう」
桜井社長の弟君のご夫婦。何度もお会いしてお世話になっています。「またお会いできますね。きっと!」
スパークリング獺祭用に200円でゲット。
最後の締めはやっぱり蕎麦で一献といきたい。ということで四条河原町の高島屋7Fにある「本家尾張屋」へ。道中に見つけた路地。
本家尾張屋。まず歩いた後の乾きを潤し、お酒は、ご当地伏見の松本酒造「純米吟醸桃の滴」。
肴は、「きゅうりと蕎麦味噌」&「京だしまき」。

「蕎麦せいろ」。
「京水菜きつね」?
食事後は先斗町を彷徨い、路地観察。
日本酒がずらりと並んでいます。次の機会には入ってみたい。
以下路地のオンパレード


「雨に~濡れながら~佇む人がいる~♪」





京都は何度来ても飽きない奥の深さがあります。また、違う季節に来たいものです。

阿津満:京都市伏見大手筋アーケード街 ℡075‐611‐1379
蕎麦の実よしむら:京都市下京区五条烏丸東入る北側 ℡075-353-0114
鞍馬蕎麦油屋
京都府京都市左京区鞍馬山門前(鞍馬本町252) ℡075-741-2009
油長:京都市伏見大手筋 ℡075‐601‐0147
蒼空酒蔵Barえんや:京都市伏見区今町672‐1 ℡075‐611‐4666
蜂蜜専門店ドラート:上京区大宮通五条上る西入る紋屋町323 ℡075‐411‐5102
裏具:京都市東山区宮川筋4丁目297 ℡
 075-551-1357 
本家尾張屋高島屋店:京都市下京区四条河原町西入る真町52高島屋7F ℡075-

最近読んだ本:「北方四島交渉秘録」東郷和彦著/新潮文庫

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